2009/09/16

運河の旅 その2

スエーデンの南、ヨーテボリからヨータ運河を経て、バルト海へ。水の都ストックホルムからさらに、およそ24000もの島々に囲まれたオーランド諸島を経由し、フィンランドの首都ヘルシンキへ。ここから南下しバルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアを訪ね、河川・運河を利用してポーランドを横断、Oder河をドイツの首都ベルリンへ、そして終着ポツダムまでバルト海1周のヨットの旅だった。

運河の旅は憧れだった。そして、たぶん無理だろう。そう思いつづけて、ウン十年。言い訳はやめてチャンスは今!「水面を渡る風」と「白夜の微笑」の真っ只中に行こう・・・!。
そこには絵画ような風景が待っていた。先を急ぐ旅人、急がない人々はそこに滞在して、近隣の観光を楽しむ。ただし、拠点となるゲートには観光客用の「おたのしみ」土産物、HOTELがあるが、通過ゲートにはアヒル以外何もない。
「ヨータ運河」・・・世界で自然が一番美しいとして知られる運河。折々の季節の表情と手つかずの自然景観に溶け込み、シンとした空気にそびえ立つ居城。そして中世からの城壁に囲まれた街と村を百数十キロに渡りつなぐ。
小さなドックでもゲート前では先が何も見えない。木造のゲートなのになんで水が漏れないのか不思議?観音開きのところがほとんどだが、扉全体が水面下に沈み込むタイプのところもある。
ゲートキーパーがいれば楽チンだが、自分で操作しなければならないところもある。
のどかに長閑に1日が過ぎていく。木々を通過した風が「さらさら」と緑葉のささやきと共に耳元をくすぐる。ただ先に進むことだけが航海ではない。
初夏の陽気のなかを、爽やかな風に乗りながら進む。狭い水路が前方に見えてきた。気に入ったロケーション、旨いテラスパブ、買い物便利な街や村で「ルール」に従いアンカリング(停泊)する。
このような場所は、夜になると星が美しい。切れ間なく星が流れ、一夜の安らぎと疲れを癒やす。
川幅は広いところで数十m。橋の下など狭いところでは数メートル。自然に溢れ、木々や可憐な花々、そして芝生が咲き輝いている。場所と運河に寄るが水深は1.5m~3mほどで、川岸まで充分深さがある。ここではほとんど流れはなく、風の影響をすこし受けるぐらい。 
                              次回をお楽しみに!

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