2012/05/15

悩まされる、北東の風...

某月某日の早朝ことだった。昊天に遊ぶトンビが、波間にゆれるマストの周りを抜けるような空と戯れ水面を賑やかしていた。熱く落としたコナ珈琲を口に含むと、心地よい風が肩先を抜けていく。
安良里の入り江では一日中、刻々と変化する景色に飽きが来ない。山々の新緑が目に痛いほど辺りをとりまき、青空が海に溶け込み、早朝から夜の帳が落ちるまで...心を揺らし酔わせてくれるのだ。
この光景は全て安良よっとから見える海に溶け込んだ一瞬なのだが、スマホで撮っているので画像的にはお粗末だがシャッターを押しながらなんとも感動させられている。
今回は作業も進みチョイト試験航海に出る!相変わらずの安良里の沖!うねりも少なく波も立たない。快調に機帆走!新品のOiLでエンジンもすこぶる調子が良い...3000rpm/6.8Knot まあまあか?チョイトセールが渋い!しばらく巻きっぱなしだったから、仕方ないのか。
デンデンデン...と楽しんでいると!Oさんから電話だ!安良里の漁協に着いたのだ。窓枠のシールドのお手伝いに行くのでUターン!駿河湾のWから見る安良里の全景だ。左右の濃い岬がWとNの暴風から守ってくれる。そして真ん中のこんもりした山のすぐ右下が安良里港だ。
とりあえず応急処置で宴会に突入!今回はたくさんあるぞ!まずはシャンパイン!そしてVan Gogh Gin!さらに土佐の小富士!超辛口...筍と高野豆腐、蕗の出汁煮、やっと手に入れたチョッポいか!酢橘を絞っていただこう!
夕げになればまた景色も変わる!お酒も進めば、お腹も空く!先ほどから筍ご飯が炊けたようだ。ハフハフ言いながら食べようか!
古の時代に風靡していたであろう阿蘭城城址に建つイルカ小屋から荻矢崎の険しい稜線に夕陽が架かる。いつまでもいつまでも...深くなった蒼空と一片の雲と、そして静寂とに戯れている!
昼間は清々しかった安良里港内にも夕暮れからは突如冷え込んだ風が、城壁のように取囲んだ尾根を伝い吹き降ろす。毎年この時期悩まされる北東の風だ。YBMに係留していたときマリーナから出るとこの追っ手の風だ。保田への航行にはほど良い風だが、帰りは真向い&うねり波!ましてや三浦三崎から帰るときは剣崎に巨大な三角波が立つ!
こんな風浪に立ち向かっているヨットはさぞかし辛いだろうな?その昔だが稲取温泉の風呂に浸かり、晴れだが吹きすさぶ海域を真向いで叩かれているセーリングクルーザーを思い出す!
皆さんが帰られたひとりの日曜日!ジブシートの保護バックを交換し梅雨対策のオーニングを加工した。これはドックハウスからバウハッチまで覆うのだ。そしてお約束!急にカツオが食べたくなった。下田産直のカツオ!おなじみアジフライ!そして室戸海洋深層水でつくった塩朧豆腐!

2012/05/06

あなたを待てば...雨がふる!?

某月某日安良よっとのメンバーで恵比寿で讃岐うどん割烹を営んでいるK氏から電話があり " 急だけれど、有楽町で呑まないか? " 毎日サンデーのご老体にとって忙しいどころではない、ふたつ返事でOKを出した。いそいそと有楽町へ、ビックカメラの前で待ち合わせた。GW真っ最中だが街頭は昊天?で人混みがなんせ凄い!それも海外からの買い物客で多言語が飛交っている。
濡れて来ぬかと気にかかる...♪ そんなことより有楽町界隈の小路をうろつくと、なんだか懐かしい景色に出会い嬉しくなってきた。このガード下は焼き鳥の煙で、辺りは暮れ泥んで未だ明るいにもかかわらずやたら薄暗いのだ。焼き塩の絡まった旨味の臭いは、飛っ切りの縵(かずら)掛け馨しく誘い惑わしてくれるのでありました゜゜(´O`)°゜!
ふと目に入った看板!それが当然の如く、おいでおいでをして、なんとその店名が泡おどり?いやいや...阿波おどり! そのまんま!遙か懐かしい彼の地で食べた、あの阿波尾鶏がジュウジュウしているのだった。
早速...とりあえずを、大二杯!と頼んで、矢継ぎ早に阿波尾鶏のタタキ!もも焼き!鳴門わかめを酢橘を搾ってお刺身感覚で...
最初に出てきた大きな手酌桶には突き出しのパリパリキャベツ!じんわりと口に広がる甘辛味噌で頂く。
と!そのときジャンカ! ジャンカ!... ジャンカ! ジャンカ!... 総勢30名の阿波おどりの連が鳴り物入りで押しよせる!そうなのだ!このお店は週に数回だが阿波おどりを披露してくれるのだ。本場徳島の阿波踊りにも、高円寺の阿波おどりでも大活躍してると言う!
なんと一般客も飛び入りができると...当然!徳島空港のモニュメント前で踊りまくった安良よっと!アリャサ!アリャサ! "а( ̄▽ ̄*) ゛30分も踊ったろうか。突然、老齢の女性客と安良よっとの首に派手なレイが掛けられたのだ。...!
それは阿波おどりが上手な飛び入り客男女2名に、お店から次回の割引券をプレゼントしてくれたのだ。嬉し恥ずかし安良よっと、しかも女性は徳島在住であった。
汗だくになり、踊りに踊り!冷たいビールが咽喉をゴクゴクと潤していく。さぁ!次の本命の店に行こうか?外は涼しく足取りも軽い!そして次のお店は 銀座ケントス! 六本木ではキャバーンクラブへもよく遊びに云ったのだが、ここは生バンドが7~80’のヒット曲を演奏し踊れるので楽しみだった。
すでに店内は熱気にあふれている。正面のテーブル席は満杯。右サイドのカウンターでまずは " トムコリンズWで! " 45分の演奏が始まり隣の声も聞こえないぐらいな迫力があるブラスサウンドに酔いしれるのだった。数杯呑んで、さて踊るか!ホールには老若男女が体をくねらせ、汗をふり飛ばしていた。

2012/05/01

GW ピーカンの安良里

某月某日予告をしながら安良里に向かった。土肥温泉に着くとご機嫌な馬場温泉 楠の湯にまずは浸かった。飛び上がるように熱くてしびれるように気持ちが良い温泉なのだ。湯上りで火照った体でブラブラと買い物に行く。品揃えの良いスーパーでまたもや京都月の桂を手にして安良里へ車を走らせると土肥の海雲間から後光?が差し込んで思わずパチリ!
今回も早朝から整備に追われ、そこに見慣れぬ大型のカタマランが入港してきた。横浜ベイサイドで新艇を浮かべていた数年前にご挨拶しただけだが、三河のボヘミアン艇42フィートだった。早速ご挨拶!頂き物だったが丸々の鯖を二本手土産に...夜のよこ田をご紹介差し上げた。
やはりよこ田さんはこれでしょう!ご亭主がおいおい!俺ん処は刺身も旨いぞ!カツ丼もラーメンも...そうなのだ他の料理も絶品なのです。でも...
さて今回の大物整備は電動トイレと簡易ウォシュレットの配管&給水コック設置などだった。このウォシュレットは優れもので電気を必要としない。船内の清水ポンプの圧力だけでその機能を十二分に発揮するのだ。そのほかエンジンオイル、ギアオイル交換!フェンダーカバーの取り付け!ハッチカバーの交換...などなど!
ご多分に漏れず隙を見て皆さま寄り合いでの酒宴は繰り広げられました。ただ今回は呑みすぎて酩酊してしまった安良よっとは皆様にご迷惑をおかけしてしまいました。
静かにそこそこ頂くって呑み方に変えようと誓ったのでございます!西浦古宇から遊びに来た酔っ艇さんにお持ちいただいた鴨肉は、静かにお鍋でお豆腐さんといで湯に浸かりました。ぷんぷんと芳しい匂いがして来るではありませんか。バチバチと箸を鳴らした面々が、まだかまだかと叫んでおります。ではでは...頂きます!
しかも!鴨鍋はその後、なんと卵雑炊となりましたとさ!旨めぇ~旨めぇ~!の大合唱が安良里の郷に響き渡ったことは云うまでもありません。酔っ艇さん!味が党ごじゃりました。