2013/10/22

ついに ゴ~ル!!でん...高須港


某月某日その日ゴールデン・シャムロック(GS)は太平洋上に発生した台風群を予感させる北東の強い追い風と連れ潮に乗って、後ろ髪を引かれながら倉橋島を後にしたのだった。前夜の楽しい宴会騒ぎを思い出すかのように、ほのかにワインの香りが其処此処に漂う気がしたのでありました。
そして今回の回航目的地の高須港入港を明日に控え、ヨット乗りに噂の玉手箱温泉で十分に潮抜きをした面々は、朝8時高須港に向けてゆっくりと出港したのだった。山川港を出ると真向いの北よりの風。早速メインセールをセット!
此処からは地元のOさんの独断場!アレは!これは!と、詳しくご案内...GS艇は順調に切りあがりながら知林ヵ島に差し掛かると、島の中腹奥からムクムクと濃い目の雲が...アレは?

桜島の噴煙です!ケンさん...もう毎日見てるので全く珍しくありませんヨ~!エッ、ェェェ~~ 凄いでスゥ~~ 安良よっと!もうその噴煙に釘付けでセーリングどころでは味マ船!
噴煙は風に乗り刻々とその容を変えていく。最初は噴煙だったのが、天狗の鼻のように、そして次第にとぐろを巻いた昇り竜のようにその姿を変えていったのでありました。
やがて高須港が正面に!このGS艇は此処でもその素晴らしい性能の片鱗を見せた。細身のバウを波間に切り込んで、詰開きのスターボードタックでグイグイと切り上がって行く。うねり波にバウを叩かないのだ。シャープに、ショートケーキにナイフを入れるようにス~ッと...飛沫も上げずに!
風も高須港に近づくにつれて徐々に右に振れていく。詰開きでそのまま高須港に入港していくのでありました。台風処理でごった返す港内で張り巡らされたロープ処理でドタバタ...!
倉橋島アイルマリンのはいむるぶしさんから頂いたシャンパインを入港祝いに...ポン!シュワ~~ ケンさんが愛艇に!GS艇はその後の整備のためにクレーンで静かに陸置きされたのでありました。
早速Oさんの奥様!の手作りの美味しいお煮しめと数々の手料理に皆の衆は舌鼓をうち!満腹感と達成感に、またほとんど独りで飲み干したシャンパンに酔いしれたのでございました。
ここでもKさんのお出迎えと舫作業を...その後に素敵なご自宅にお招きいただいて、錦江湾を一望するアッパーデッキで大五郎の高笑いに出迎えられて、美味しいティータイムのひと時を過ごさせて頂きました。
呑兵衛のボイのためにKさんは、鹿児島の焼酎は “ 海 ” だ!とばかりに大歓迎して頂いた!その後は鹿児島を堪能して欲しいとOさんご夫妻が、まずは温泉...その後は海の幸テンコ盛りの夜を徹した大宴会!泣いたり笑ったり...ドン!チャン!騒ぎで盛り上がったのでごじゃります。
翌日帰り支度の2名を送って桜島フェリーに...おぉ!イルカだ ~ 私がこの回航中...イルカ居るかって大騒ぎしていた事を聞きつけて、フェリーのオープンデッキ目前で大ジャ ~ンプ!最後まで歓迎してくださった鹿児島の旅でごじゃりました。
回航中に励まし、そして気象予報などご支援下さいました皆様!現場で何かとお世話下さいました鹿児島支部の皆様!本当に味が党ごじゃりました。今回は私にとって最も大切なものを見失いかけたり、我ままし放題の回航のお手伝いでしたがたくさん学ぶ事ができました。次回は西伊豆お爺ぃ衆の健康の源、酒と温泉と海の幸の大宴会を、鹿児島の温泉場に腰曲げ、杖突き連れ立って湯治にでも...と願っておりま(* ̄ ̄ ̄ ̄д ̄ ̄ ̄ ̄*)ノぁっすぅ~
愛するってどういうことですか?
                たとえ淋しくても
                たとえ苦しくても
                いろんなことがあった方がいいじゃないか
                人生には-

2013/10/18

ガハハハ...編み笠仕立ての三頭狸!

某月某日大歓迎に好い酔いの 内之浦港を出港!山川港の玉手箱温泉を目指して...まずは朝日輝く火崎(ひのさき)をかわす。火の崎の由来はその昔に東の太平洋を仰ぐと燃えるような朝日で岬が耀くからだろうと推測したのだが...その火埼まで西寄りの追っ手の風が...そして岬をかわした途端! 
コース225度に針路を変針すると WWS7~8m!かなり荒れた海域を予想していたのだが、好天で夢のような海面を飛沫をあげながら2ポンでGS艇は滑走していく。うねる海上には右舷丘陵の山肌には遮るものが全く無い
...\( ̄▼ ̄|||)/...広大な太平洋パノラマを従えたイプシロンの発射台が見えてきた。 
やがて 0930時 コースSWW260度 風力3m前後、同時に黒潮の影響か?佐多岬の手前では3Knot/時までGPSスピードが落ち...先急ぎに水を差すように逆潮が舳先を圧していた。
1130時 大隅海峡を突き進むGS艇は今度は一転して反流を拾ったのか?ご機嫌さんに8~9knot...この上なく穏やかな海象の佐多岬へ!
舵を持つYさんが、5回もここを通過したがこんなに静かな佐多沖は初めてだ!ボイさんの願い通りだ!と、深ァ~い 溜息混じりに呟く!そしてその佐多岬の先に開聞岳が姿を現してきた。
佐多岬をかわすと途端にうねりと波が立ち...風向Nから真向い風6~7m 穏やかな錦江湾を山川港に向けて...順調に航行中!
西洋上にはぼんやりと微かに幽かに硫黄島、竹島が見える。珍しいという...今回は見えなかったが黒島を併せて三島と云うそうだ!そしてその役場は鹿児島市内に三島役場として鎮座していた。町長からほとんどの職員が島ではなくここで働いているという。
開聞岳を目指してコースを...目的の山川港には3時前に到着。早速バスを仕立ててT温泉へ!撮影禁止と張り紙があったが...ここだけの内緒!にしてね。遥か彼方にかすかに霞む三島に思いを馳せる編み笠仕立て、三頭狸!
 男の人生には色んなことがあるのです
               馬鹿げたことを
               一緒にやった友ほど
               いつまでも忘れられないものだ
               なぜなのだろうか?

2013/10/17

下弦の月を愛でながら、へたれが...海に酔う!


某月某日台風一過!秋の風情をかもしだす朝靄をついて、蒲江道の駅のあの海鮮丼に後ろ髪を引かれながら出港したものである。デンデンデンデン...エンジンの音も軽やかに宮崎県日南市宮崎港を目指して!
真向いの風ではあったが、思いがけなく海面は優しく包んでくれた。船脚も軽やかに心弾む航海の始まりでありました。0700時の出港で本日はおよそ70マイルの行程...潮も良く1ポイントリーフ、7ノット強の快走クルージングとなりました。
深島のもっこく鼻を左舷にかわし日向灘を南下していく。やがてなだらかな海岸線の彼方にポツンと高層ビルが見えてきた。日南海岸を航行中!唯一のランドマークビルで、ゴルフ、プールやアトラクション施設満載のフェニックス・シーガイヤ リゾートのドームとホテルだった。
やがて近づいてきたビルを正横に見て、およそ一時間...NNE7~8m!真向いの波と風で飛沫がこんちくしょぅ!とはしゃいでる!
陸に接近していくと、うねりと波が立ち崩れる防波堤をかわして、宮崎港の最奥の水門の右に1700時、もやいをとった!
翌早朝0615時宮崎港を出港 今日の寄港予定港はあのイプシロンを焦らしながら発射した内之浦港。無風、天気曇り後雨の予報!しかし港を出て1時間もしないうちに朝陽が輝きはじめると海面が碧い海に変化していく!
やがて右舷に安産、夫婦和合の神様として知られる ウガヤフキアエズノミコトの神殿 が大平洋を見張らす陸の丘陵に見えてきた。此処は日本神話の登場人物にして本朝初代神武天皇の父を奉る!
コースは220度 1130時油津沖...真向かい風7~8m。うねり波2~3m左舷前方より厳しい!
天気快晴 どこまでも続く水平線が美しい
都井岬の手前2.5マイルに差し掛かると、さすがに黒潮の影響を受けて、速力3.6knotに低下。うねりも波も僅かで、風も真向かい5m...但し、潮もは厳しい。なんじゃこりゃぁ~♪((O(〃⌒▼⌒〃)O))♪わくわく...太平洋は真夏かヨ~!
逆潮厳しい都井岬沖を順調にかわして志布志湾に差し掛かると奥深い湾の彼方から...入港前のときめきに水を指す腰の利いた渋く冷たい横恋慕!の風が叩き始める。
ゴメン!もうしません...何を反省するのか?とにかく、取りあえずに土下座でも致しましょう!との浅知恵を無惨にも砕く腰の強い風波が立ち塞がるのでありました!やがて疲れきった乗員を乗せて、その懐の深い内之浦港に1630時入港。
港の防波堤ではお友達のKさんが出迎えの手を振っている!もやいをお手伝いいただき上陸。そして再会の握手を重ねる。
お忙しいにも関わらず内之浦最大のイベント!イプシロンの発射台の見学に連れていっていただく。最初に眼に入ったのはイプシロン打ち上げの前身となった最初のロケットM-V1だった。
あのはやぶさを打ち上げたという...長さ31m直径2.5m重さ140トンの実物模型が展示されその前で記念写真と相成った!温泉に浸かり上機嫌で夕食!その夜は涙あり、笑いあり、お腹が捩れる反省会有りィ~の!好いに酔った大宴会と相成り...翌朝、お馬鹿ァ~( ̄‥ ̄)/=3!と、一言!


2013/10/16

なんでやねん!台風24号...遊ぶのも命がけね!


某月某日なんでやねん!ボイは台風小僧か...と、回航中に発生した台風は21号~25号まで5個!そしてまた、これだε=( ̄。 ̄;)フゥ~!大型で強い台風26号が関東に接近、猛烈な雨と 関東、東海が暴風域に!風速25メートル以上の暴風は伊豆諸島付近の海上を北東に進んでいく 。。。(|||_|||)ガビーン
雨天からキリリっと晴れた佐賀関港をデンデンデン...一見穏やかな佐賀関半島関崎をかわすと高島間を通過、豊後水道は早吸の瀬戸を08:40通過する。
先程までの煌めき鏡のように耀くうねりも波も、一変してここでは豹変し複雑な海底にぶつかり怒濤のように突き上げ、青黒い水塊による渦が辺り一面に沸々と煮えたぎらせていた。
気ままに晴れたり時折小雨が伴う海象の中をよたよたと翻弄されながらケンさんの素晴らしい整備でエンジンの冷却水系を直結されたGS 挺は、ほぼ安心しきった乗員をのせて、およそ3.5mの波と奈落を誘う難しげなうねりを乗り越え激風にそそのかされつつ10knotで疾走して行くのでありました。
やがて、大分県と宮崎県境の蒲江漁港へ。
特大の金比羅宮への不届き者共の無粋な願いも、眼光鋭い脅しもむなしく!
この...なんでやねん!( ̄^ ̄)/と言わさざる次々と襲い来る台風群中!最強の24号を避けるべく数日の避難を余儀なくされたのでございました。...(ノ ゜Д゜)ノ
ゆったり時が過ぎる蒲江港は何だか三浦三崎にも似た家並みと昔からの漁師町のいりくんだ船溜まりに沿って編み小屋が...如何にも人情味に滲んだ挨拶とそこに留めろと声を投げてくれる!そんな岸壁の一角に仮停泊したのだった。

歩いて5分にスーパー二軒、また蒲江道の駅の海鮮丼は絶品で、更にもやいをとった岸壁の前のスナックでは料理はともかく風呂が格安で入浴できるのだった。
だが、しかし桃源郷は其れまでだった!一夜明けOldboy さん!時間差でケンさんが一時帰宅で帰ると悪魔の24号が勢力を高め、手ぐすね引いて近付いて来たのだった。

ザザザザ...吹きまくる暴風...親切な漁師さんが此処に着けろ!っと誘導してくれたうねりの少ない岸壁でさえも8日午後からは上下左右、前後ろとねじ込まれステーが啼きマストがブルブルと振動し...無情なNHKニュースが18:30分現在、佐伯市蒲江 最大風力22.4m...とアナウンス!
既にこれまで半日以上...更に満潮時08:30分~干潮迄、一晩中この風雨と振動とうねりに翻弄されたのでありました。
23:00時...ふと目覚めこの混沌とした意識の中でも、辺りの状況を確認する。相変わらずキヤビンの中は壊れかけたドラム式洗濯槽の様に騒がしく揉みくちゃだった。胃の腑に酸っぱさを覚えながら再び目を閉じ大粒の雨音と切り裂く悲鳴を耳に...ふと!何で俺は此処に居るのだ?眠りを誘う深い深淵の縁をさ迷い、航海という魔力を羨む!
既に30時間余揺すられ続けている。疲れ朦朧とした意識の中で...遊ぶのって...命がけね!ガォォォォ~ ボイ...( ̄ロ ̄)/

2013/10/15

なんでやねん...安芸灘の風と大畠瀬戸のピ~!


某月某日久々に手にする新聞News ! そのまなこに飛び込んだ...黒子のバスケ!菓子撤去だと。これは不味い!イヤ美味いのだが拙い...何だか分からんかい?...玩具つき菓子「ボイコレ 黒子のバスケウエハース2」が標的になっちょるそうだ!それが難題...か?ダレノガレ明美は撫ぜに可愛いかどうかはともかく!
真面目なボイちゃんは早朝の羽田空港を発ち、いそいそと広島に向かっていた。広島についてまずは呉に!此処にはやまとミュージアムが...巨大な大和の模型に度肝を抜かれながら、広島焼きWソバをほうばる。
今回はここ広島から鹿児島までゴールデンシャムロック艇を回航のお手伝いをするのだ。
集合予定の宮島で合流し倉橋島までクルージング!その夜は20名余の大宴会で歌ってやろうと用意していた...安芸灘の風!を、地元のキャプテン達の悔しがる顔を眺めながら身振り手振りで最後まで熱唱し、ほくそ笑むボイなのでごじゃりました。
大歓迎の倉橋島アイルマリンから早朝、ケンさんのGS挺に4名で乗り込み鹿児島目指して予定通り5時出港!皆様の見送りに後ろ髪引かれながら、安芸灘を後に荒れる周防灘へ...
途中屋代島の大畠瀬戸を目の前にピ~!エンジンの異常で警報が鳴る!追っ手の風にうねりと圧すような連れ潮...ストップする前に2ポンのメインを!
またトラブルでハリヤードのシャックルが飛ぶ...急遽スピンハリでカバー!
翻弄される挺体をなだめながら橋の下をクリヤ...エンジン冷却パイプの塵を排除すると愚図りながら動き出した。この後、幾度となくトラブルが続く。
平郡島をかわすと途端にうねりと横波が押し寄せる。さらに追ぃ風が加わる...エンジンはいつ警報音がピ~!と、鳴るかも知れず心配の種を抱えたまま幾つもの波を越えて伊予灘へと追っ手のうねりと連れ潮に導かれながら下っていく。
四国の立ち寄り温泉!だめぇ~!と、却下された道後温泉が恨めしく、しかし関鯖と関鰺だけは...喰うぞ~!と、荒波をジャブリッ!と越え、大分県は佐賀関港に...当然( ̄^ ̄)/関鰺定食に関鰺の刺身を!さらにピチピチした河豚を買い込み豪華!味噌チゲ河豚鍋三昧と...美味しく頂いたのでごじゃります。
男の友情は辛く哀しいのです
                                          友情なんて
                                          大げさなものじゃない
                                          オレはただ
                                          おまえが好きなだけだ