2011/08/10

豪快無比な大鳴門の潮流...


某月某日...沸々と湧き上がり、瞬時に凶暴な顔を見せる小鳴門海峡の波間で翻弄されていた。

風もなく穏やかで天も抜けるような快晴の海域は乗員を楽しませてくれていたが、海はそれとは違い邪悪とも思われる唸り声と牙を隠し持ち、一瞬の隙を狙っているかのようであった。
小鳴門海峡をルールに従い、夫婦岩を遙か左舷に過ぎ!一見穏やかそうな紀伊水道に入ると、押登岬、福良、そしてそれらを含み小高い丘を形成する淡路島阿万海岸が大海原の先に遠望する。
潮止まり...今我々は、そのときをジッと待っている。淡路島最南端の潮崎方面には、幾つもの貨物船が先ほどから浮遊し潮時を圧していた。
先ほどからデッドスローで息を殺し、漸進していた我々も...舳先を向ける頃だ!
この海峡を300回以上も渡り隅々まで熟知している Pro Pilotage 海遊人さんの指示でスロットルを開ける。
と、暫らく穏やかに見えた海面が漸進するにつれて、舵をも取られる黒々とした水塊が海底からウゾウゾ!うねり盛り上がって、重なり合う。
見る間にそれは揉まれ、挿まれ、突き上げられ、押し込まれ...小さな渦を形成し消えていく。また一つ...今度は消えず、不意に!そして幾つも、其処此処でざわめきが生まれ渦を巻く!
その先の波間が突如隆起し沈む!更に隆起したそれは長く伸び、うねりながらウエーキのように押寄せてくる。グラグラ呷りを受けながらその流壁を乗り越え進む。
 
先ほどはるか後方で潮待ちしていた大型船団は、直ぐ後方に迫っていた。そして前方からも船団が迫る!
追い越していく貨物船!さらには波の上を豪快に波飛沫を上げて、上下にバウンドしながら真っ向から迫ってくる貨物船!どの船もこの瞬間を狙って進入してきているのだ。 
そして14時35分!巨大な鳴門大橋の真下を通過!
夢にまで見た瀬戸内海!そして1日で小鳴門、大鳴門海峡を横断!雑誌や写真で見たものよりライブでの体験は緊張し、深く心に沁み入る...
あのバルト海クルーズの時に激流を下り、砂洲に泣かされ、夕陽に感激したことを思い出す瞬感だ!

夕刻都志港に入港し、小高い丘から振り返ると...其処には瀬戸の夕焼けが...華ひらいていた!
その夜は豪華ナイトクルーズで隣町の花火大会に出かけた。そして都志港のドン!エルミタージュさんが用意してくれた1尺オーバーの真鯛!そして湯引きの鱧!本当に有難うございました!

届けてくれた漁師さんは夏物の真鯛は塩焼きが一番!刺身は冬物でないとね...仰せに従って三枚に下ろし半身は塩焼きで、アラと残りの半身は豪華鯛めしに!鱧は煉り梅で超サッパリと頂いた...。
今回の遠征を心待ちにして都志港に特設宴会場を用意して、さらに前日から釣りに出かけたくさんのお魚はバーベキュー!煮魚に...早く食べろと大鍋に入って待機していた!エルミタージュさん!重ね重ね、有難うございました。
潮止まり 出展:巌松堂出版
一方向に徐々に速度が増し、最強流に達した後、今度は徐々に速度が落ちてきて、流れが停止する時間(潮止まり)があります。次に潮流は逆の方向に流れ始め(転流)、流速を増して最強流に達した後、流速を減少して再び流れが停止し、これを12時間かけて周期的に繰り返します。潮の干満や潮流は同じ原理で働きますから、当然潮流の激しさは大潮の時期に最大となります。特に鳴門海峡の渦潮は有名です。
鳴門海峡潮流 出展:第五管区徳島海上保安部
鳴門の渦潮はこうしてできる 出展:鳴門観光汽船


おまけの1枚!淡路島に行く道すがら、確か神戸淡路鳴門自動車道で車を停めろ!と...これはまた異なことを宣ふものだ(σ゚д`)ベーと、言ったとか!
アッシーは怒りの余りヽ(∴`┏Д┓´)ノ彡☆コラーッ!

神戸淡路鳴門自動車道...淡路島南PAでダンディな男に出会った~!6F最上階までゼイゼイ言わせながら階段を登る...それにしても後方に鳴門大橋が!さすがに色男にはピッタリのロケーションであった。ぅ\( ̄m ̄〃)ぷぷぷっ!  

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