潮止まり...今我々は、そのときをジッと待っている。淡路島最南端の潮崎方面には、幾つもの貨物船が先ほどから浮遊し潮時を圧していた。
先ほどからデッドスローで息を殺し、漸進していた我々も...舳先を向ける頃だ!
この海峡を300回以上も渡り隅々まで熟知している Pro Pilotage 海遊人さんの指示でスロットルを開ける。
この海峡を300回以上も渡り隅々まで熟知している Pro Pilotage 海遊人さんの指示でスロットルを開ける。
と、暫らく穏やかに見えた海面が漸進するにつれて、舵をも取られる黒々とした水塊が海底からウゾウゾ!うねり盛り上がって、重なり合う。
見る間にそれは揉まれ、挿まれ、突き上げられ、押し込まれ...小さな渦を形成し消えていく。また一つ...今度は消えず、不意に!そして幾つも、其処此処でざわめきが生まれ渦を巻く!
その先の波間が突如隆起し沈む!更に隆起したそれは長く伸び、うねりながらウエーキのように押寄せてくる。グラグラ呷りを受けながらその流壁を乗り越え進む。
先ほどはるか後方で潮待ちしていた大型船団は、直ぐ後方に迫っていた。そして前方からも船団が迫る!
追い越していく貨物船!さらには波の上を豪快に波飛沫を上げて、上下にバウンドしながら真っ向から迫ってくる貨物船!どの船もこの瞬間を狙って進入してきているのだ。
そして14時35分!巨大な鳴門大橋の真下を通過!
夢にまで見た瀬戸内海!そして1日で小鳴門、大鳴門海峡を横断!雑誌や写真で見たものよりライブでの体験は緊張し、深く心に沁み入る...
あのバルト海クルーズの時に激流を下り、砂洲に泣かされ、夕陽に感激したことを思い出す瞬感だ!
夕刻都志港に入港し、小高い丘から振り返ると...其処には瀬戸の夕焼けが...華ひらいていた!
その夜は豪華ナイトクルーズで隣町の花火大会に出かけた。そして都志港のドン!エルミタージュさんが用意してくれた1尺オーバーの真鯛!そして湯引きの鱧!本当に有難うございました!
届けてくれた漁師さんは夏物の真鯛は塩焼きが一番!刺身は冬物でないとね...仰せに従って三枚に下ろし半身は塩焼きで、アラと残りの半身は豪華鯛めしに!鱧は煉り梅で超サッパリと頂いた...。
今回の遠征を心待ちにして都志港に特設宴会場を用意して、さらに前日から釣りに出かけたくさんのお魚はバーベキュー!煮魚に...早く食べろと大鍋に入って待機していた!エルミタージュさん!重ね重ね、有難うございました。
一方向に徐々に速度が増し、最強流に達した後、今度は徐々に速度が落ちてきて、流れが停止する時間(潮止まり)があります。次に潮流は逆の方向に流れ始め(転流)、流速を増して最強流に達した後、流速を減少して再び流れが停止し、これを12時間かけて周期的に繰り返します。潮の干満や潮流は同じ原理で働きますから、当然潮流の激しさは大潮の時期に最大となります。特に鳴門海峡の渦潮は有名です。
鳴門海峡潮流 出展:第五管区徳島海上保安部
鳴門の渦潮はこうしてできる 出展:鳴門観光汽船
おまけの1枚!淡路島に行く道すがら、確か神戸淡路鳴門自動車道で車を停めろ!と...これはまた異なことを宣ふものだ(σ゚д`)ベーと、言ったとか!
アッシーは怒りの余りヽ(∴`┏Д┓´)ノ彡☆コラーッ!
神戸淡路鳴門自動車道...淡路島南PAでダンディな男に出会った~!6F最上階までゼイゼイ言わせながら階段を登る...それにしても後方に鳴門大橋が!さすがに色男にはピッタリのロケーションであった。ぅ\( ̄m ̄〃)ぷぷぷっ!
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