2011/08/03

小鳴門海峡の脅威...!


某月某日08:47...都志港を出航!昨日の大歓迎の宴の余韻を引きずりながら、軽快に航行していく。聞けばこの港の周りのみならず、養殖海苔網が10月には設置されて充分に注意しなければ乗り上げてしまうとの事である。関東でも海岸近辺で海苔網が設置され事故も多いと聞く。
この艇の船長エルミタージュさん   そして海遊人さん   ボイ!

千葉の保田沖の浮ブイも、大小好き勝手な浮ブイと迷差異色?の目印で配置されている。何処でも同じ...注意しながら航行する。左舷の小高い山頂には南あわじ阿那賀の風車15基が、静止して異様な雰囲気の中に乱立していた。

その真下には別荘だと聞いたが、箱庭のように数十のカラフルな家が風車の基部を包囲し佇んでいた。
コンパスコース240°...最初の目的地は日出浦の入り江。此処は数十年前に地元大塚製薬が出資して洲本のサントピアのようなマリーナを計画したようだ。

その後マリーナ施設が出来たが開港できずそのまま放置して今に至ったらしい。べラビスタマリーナ!これがその付けられるべく計画の名称だと聞く。

港内はガランとしていて、放置船舶撤去警告板が弁護士事務所名で不法係留艇に警告していた。
無断係留艇は不法放置とみなし処分する!処分とともにそれに係る費用+放置期間1日5000円也を溯り請求する!と...

昼少し前に入港し、何も無いコンクリートの塊の港に上陸。しばし昼食タイムとなった。今日の大鳴門の潮止まりは14時32分!これを基準に12時35分に出航。さぁ、行くぞ!小鳴門海峡へ...。

淡路島方面の播磨灘からは大鳴門海峡・堀越海峡・そしてこの小鳴門海峡と3箇所の紀伊水道に向かう海峡が開けている。しかし堀越海峡は入口・出口が非常に浅く干満の激流時を過ぎれば、ウチノ海は穏やかで、うららかな水面が広大に拡がっているのである。
そのウチノ海は釣りの桟橋が無数に点在し、1度入り込んだらよほど地元の漁師か経験者でない限り行く手を阻まれ、動くに動けず苦しむこと請け合いだと聞く!
さて、上の海図の左下に位置する日出浦湾から出航し、針路は小鳴門海峡入り口の北泊へ...傍に行くとわかるが両方とも赤い灯台が目立つ!違いは堀越海峡は赤い橋がかかっており、北泊は橋が無い。しかし微妙に同じ光景のように見えてしまう。ご注意(*゚Д゚) アレ?...!
日出浦を出航して右舷に北泊の小さな港が見える。入り口には不釣合いなほど大きく赤い灯台が立っている。そしてそれを巻き込みながら小鳴門の水路に入る...突然!ざわざわざわ...!

平らだった水面が地震でもあるかのようにざわめき波立つ!それがさらに拡がって艇を引きずり始める...と!水路の底からズ~ン...と、水塊が湧き上がり、広がり出す。
先ほどまで左舷のさざ波に引き寄せられてカウンターを取っていたラダーが、突如の水塊に圧されて船首をさらに左舷に振られる!急激に引き寄せながらコースを取らないと、場合によっては流れに平行になってしまうほどである。

北泊の入り口から小鳴門新橋を通過し、細い水路はS字に蛇行している。やがて左舷側に大きく開くウチノ海の入り口が見えてくる。此処は要注意で、このまま直進方向へ...水押を針路に向ける!
後日、快適な鳴門周遊道路の高台から見た写真を参考に、更にYou Tube の画像のそれはそれは美しい画像をご覧いただきたい。

更に下ると小鳴門橋が見えてくる。これは阪神淡路鳴門自動車道路とWで架かっていた。その中ほどには小島が位置し、その流れが想像できる。
そして最大の難関...対岸の土佐泊の岬と扶養岡崎海岸に挟まれた小鳴門紀伊水道【出口】λ..λλ..λ..が広がる。
ここで過去の乗り上げ事故の写真を見て欲しい...海図でもかなりわかりずらいし、現場はさらに此処に┬|o'ω')∂)) お い で...!と、ばかりに外洋に海面が広がっている。赤灯台の先に見えるのが鳴門大橋だ!

実際の現場はこのように拡がる。上流から紀伊水道出口側を見ると、青灯台が程よい加減に海の中に立っている...赤灯台よりも目立つ!そしてこの写真のように赤灯台は...私は関係ありません~!かのような端っこに小さく見えてしまうのだ。

実際の航路は赤灯台と地上にそびえる二本の見通し導標により導かれるのだ。いかにも流れが激しい岸寄りをこの見通し導標まで下り、スターンで一直線に重ね見ながら、赤灯台の右側を通過する!
その昔に海水浴場が有り、随分の方々が流れに呑み込まれ行方知れずとなったと聞く!現在は防潮堤が築かれその内側に穏やかな砂浜の海水浴場に子供達の声が楽しげに響いていた。
翌日、無理をお願いして車で同じコースを撮影のために走った。小高い丘の上から小鳴門海峡入り口の北泊や小鳴門新橋、そしてこの座礁地点を詳細にまとめて激写してきたので次回公開したい。

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