2009/11/13

ドイツ ヘーヴェルクの巨大運河施設

Hebewerk Niederfinow!
ご存知の方は少ないと思う。ヘーヴェルクの町に建設された巨大な運河の施設なのだ。

ドイツとポーランド国境を流れるオドラ河(Odra)からAlte Odra支流へ、ホーエンシャーテンから運河に入ると、最初に10mの高さのゲート(閘門)にまず驚かせれる。ここで入国審査を済ませ、途中のオーダーベルガー湖を過ぎ数時間、正面にこの巨大な施設が見えてくる。

元々ヘーヴェルクには運河が建設されていた。いくつものゲートを時間を掛けて越え、さまざまな船が航行していたのだ。現在は確認していないが、古い運河も当時は実用・観光用に動いていた。先を急ぐ船は、やはりこちらを使う。

信号青!近づくとさらに大きくなる。入り口?は、さらにでかく迫る!そして、吸い込まれていく。

不気味なビルの建築現場を彷彿とさせ、鉄骨が覆いかぶさる。

船固めを済ませて上を仰ぎ見ると、コォン──o(。´・∀・`。)o──ナ♪ 感じ・・・♪

ヨーロッパ戦線のさ中、ヒットラーにより建設されたというこのゲートは1回で数十メーター上の運河に到達するのだ。


巨大なプールに船が納まり、エレベーターでそれごと持ち上げていく。中に納まった小さな船と比べてみると、その大きさが想像できる。

内部のプール?は幅がおよそ12m、長さが40m以上だった。これが、水の重さと浮かぶ船の重さをプラスして昇って行くのだ。想像できるだろうか・・・・!
意外と早くスムースに上り始め、プラットフォームに立ち外の景色を追う!

最上部に到達すると頑丈で重い扉が開き、運河とつながる。開くといっても上に扉が上がるのではなく、プールの一辺が下に下がっていくのだ。小さな運河は観音開きが多いが、このように大きなゲートは下に落とし込む。そして陸の運河の水が少しずつ流れ込んで、プールの水面を一定の高さに、そして運河の水面と一体化する。

扉が開き始めると、外のデッキには観光客が群がっている。そう!現在は観光施設でもあるのだ。特にこの巨大ゲートは内外の観光客が集まる・・・。 
其れには、同感!!

日本の国旗を見ると、拍手が起こった。口々に何か言ってるようだが、良くはわからなかった。主役は舞台から退き、次の目的地に向かう。
下る船が、このように岸壁に寄せて待っている。写真では解かりにくいが、この正o(`・д・´)o !!\面ゲートに信号が付き、青と赤でコントロールされている。

数キロに及び、真っ直ぐな水路が伸びている。人工的に作られているのだが、防水の土手は自然のものにしか見えない。 後ろを振り向くと・・・・。

ここからベルリンまではあと数日、今日の泊地はベルリンヨットクラブだ。運河は少しずつ幅を狭めていく。といっても数十mはキープされている。
そうそう! 入国審査でここの水深はどのくらいか?と、聞いたら2mは維持している・・・・。 本当(´・∀・`)カー!! 実に何処まで航行しても2mは変わらなかった。さすがドイツ!変に感心することしきり・・・。
2週間前に知り合った夫婦がここベルリンヨットクラブのメンバーで、顔パスで泊めてくれると言う。なぜか敷居が高そうに感じた。 それでも、行くのだ!泊るところが確保されている喜び!じつに棄てがたい提案だった。

グーグルの衛星写真。三支に分かれた中央が、この巨大施設だ。拡大してみると判るが、上の運河は4箇所のゲートがある。そして、狭い! あれから数十年!いまだに稼動していることに驚く。どこかの国ではすでに運河も施設も無くなって、思い出になってる筈だ。 忘却か・・・・これで、良いのだろうか・・・?

0 件のコメント: