雨天からキリリっと晴れた佐賀関港をデンデンデン...一見穏やかな佐賀関半島関崎をかわすと高島間を通過、豊後水道は早吸の瀬戸を08:40通過する。
先程までの煌めき鏡のように耀くうねりも波も、一変してここでは豹変し複雑な海底にぶつかり怒濤のように突き上げ、青黒い水塊による渦が辺り一面に沸々と煮えたぎらせていた。
気ままに晴れたり時折小雨が伴う海象の中をよたよたと翻弄されながらケンさんの素晴らしい整備でエンジンの冷却水系を直結されたGS 挺は、ほぼ安心しきった乗員をのせて、およそ3.5mの波と奈落を誘う難しげなうねりを乗り越え激風にそそのかされつつ10knotで疾走して行くのでありました。
特大の金比羅宮への不届き者共の無粋な願いも、眼光鋭い脅しもむなしく!
この...なんでやねん!( ̄^ ̄)/と言わさざる次々と襲い来る台風群中!最強の24号を避けるべく数日の避難を余儀なくされたのでございました。...(ノ ゜Д゜)ノ
ゆったり時が過ぎる蒲江港は何だか三浦三崎にも似た家並みと昔からの漁師町のいりくんだ船溜まりに沿って編み小屋が...如何にも人情味に滲んだ挨拶とそこに留めろと声を投げてくれる!そんな岸壁の一角に仮停泊したのだった。 歩いて5分にスーパー二軒、また蒲江道の駅の海鮮丼は絶品で、更にもやいをとった岸壁の前のスナックでは料理はともかく風呂が格安で入浴できるのだった。
だが、しかし桃源郷は其れまでだった!一夜明けOldboy さん!時間差でケンさんが一時帰宅で帰ると悪魔の24号が勢力を高め、手ぐすね引いて近付いて来たのだった。
ザザザザ...吹きまくる暴風...親切な漁師さんが此処に着けろ!っと誘導してくれたうねりの少ない岸壁でさえも8日午後からは上下左右、前後ろとねじ込まれステーが啼きマストがブルブルと振動し...無情なNHKニュースが18:30分現在、佐伯市蒲江 最大風力22.4m...とアナウンス!
既にこれまで半日以上...更に満潮時08:30分~干潮迄、一晩中この風雨と振動とうねりに翻弄されたのでありました。
23:00時...ふと目覚めこの混沌とした意識の中でも、辺りの状況を確認する。相変わらずキヤビンの中は壊れかけたドラム式洗濯槽の様に騒がしく揉みくちゃだった。胃の腑に酸っぱさを覚えながら再び目を閉じ大粒の雨音と切り裂く悲鳴を耳に...ふと!何で俺は此処に居るのだ?眠りを誘う深い深淵の縁をさ迷い、航海という魔力を羨む!
既に30時間余揺すられ続けている。疲れ朦朧とした意識の中で...遊ぶのって...命がけね!ガォォォォ~ ボイ...( ̄ロ ̄)/
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