2013/01/14

剣(けん)を落として舟を刻む

某月某日あれほど好天であったにもかかわらず14日成人の日は生憎の…爆弾低気圧!本未明から降り始めた氷雨は、早朝には霙となって降り注いでいる。
TVでは新成人に成人としての常識テストを放映していたが...《面取り》とは??
いろんな答えが出たが、魚の頭を落として・・・面取り!鶏肉を取り上げて・・・雌鶏?アフィージョォォォ~~!思わず箸で丼をズズズッ啜りあげて...麺取りィィィ~~ ガハハハ...横隔膜をコジってしまった。そうこうしていると雨は雪へと変わり...♪・・・積もり始めてきた。
弓道の修行をするようになり、何気なく使っていた言葉が武道にまた弓道に数々の語源 があることを知った。「弓矢の道」 弓を射るわざ。 弓矢に関する道義武士道。―武道、弓道、茶道、など、型・技術・精神などを表現する何々道に関わる言葉の源は此処にあるようだ。左手を弓手と言い、弓の握りを手の内という!放つ瞬間のこの技が重要で、昔から手の内を見せないと言われる言葉はここから来ている。同じように矢の弦をかけるところが筈!そんな筈がない...はずれ(外れの用語解説 -  ねらったものに当たらない)...等など。
そんな大雪成人式の今日を迎える数日ほど前であったが、弓道の師範に同行していただいて弓と矢を購入しようと上野にある弓具屋さんに出かけた。このお店はヨット仲間の親戚でもあり、師範の方々も真竹の矢を誂えている弓具店でもあったので紹介していただいたのだ。
弓の材質は昔は真竹だったが、割れたり捻れたりと取り扱いや手入れが大変で、良質の竹材も少なくなってきているという。新しい素材として安価で壊れにくいグラスファイバーやカーボン素材が主流となってきているのだが...。
できれば真竹に拘りたいと予々思っていた安良よっととしては、早速に真竹の弓を見せていただいた。幾張りか手に取り、許しを得て肩を入れて(7分程 引き分けて)みる。武器である弓は他人には絶対に触せられない。同様に、弽(ユガケ)も触らせない。かけがえの無い、大切なもの!語源はこれから来ているようだ...。
故に、たとえ商品といえども取り扱いには店主に断りを入れ許諾があって初めて弓を持つ事が礼儀だという。
数矢を手にして手頃な弓に出会った。引きの強さと云い、バランスと云い握りの感覚と云い、その場で決めてしまった。購入し家に帰り、早速紙に落とした。今の形状を残しておくことにより、後に変形しているかどうか重ね見ることで変型度合いが測れるのだ。竹弓の雅号・銘は一燈斎 薩摩弓で桑幡元象の作のようだ。
矢は竹矢を是非と願ったのだが6本組の並製でハワイに行ける価格なのだ!涙を飲んでカーボン製の竹の篦(矢の柄)に拘った矢を選んだ。上の三本は的矢!下の1本は真竹製の巻藁矢!羽の形が異なっている。当然だが矢尻(矢の先)も使用目的別により形状が異なる。
これで弓道用具一揃いとなり、張り切って修行に励むことができそうだ。本日は大雪で外に出れそうもないので、弓の雨雪用防水カバーをスピンネーカー生地で縫って制作しようと思っている。

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