私にとって佐渡!とは、毎年夏になると心が揺らぐ、幼いときから海に親しんだ魅惑的な島なのだ。10mもの海底が透き通る海と、岩場ではサザエが子供でも採ることが出来た。そして静かな集落の海岸では、リゾートのようなサンドビーチが広がっていたのだった。
荒海や 佐渡に横たう 天の川 (芭蕉) 夏になるといつも思うことは、日本海の佐渡の夜空だ。もちろん信州の山の中でも、夜空に広がる天の川を眼にすることが出来た。だがしかし、日本海の波音がさらに天の川を鮮明に映しだし、泥眼からさえも感動的にアルコール漬けの脳裏に浸透させるのだ。
佐渡へはそれから幾度となく、フェリーで、Jetで、そしてヨットで通うことになるのだが、私にとっての佐渡の玄関は、やはり小木港である。何時行っても、必ずここでは佐渡おけさの歌声とたらい船が迎えてくれる。小木は佐渡観光の入り口でもあるのだ。
小木港までは柏崎からヨットでおよそ30マイル、6時間ほどの距離だ。ここには定期フェリー、Jetが運航しているが、入港前に周囲を見回し船影が見えなければ(ここの海域は、全方位船影が見えたためしは無い)長く伸びた防波堤の先を左に入る。
その最奥に小木ヨットクラブが管理運営する、消波ブロックの停泊場所がある。この場所はたらい舟がすぐ傍まで観光客を乗せて近づいてくるので、御注意を!おけさ音頭がスピーカーからガンガン響いて、何とはなしにその気になってくるから不思議だ。
長さ15mほどの沖側には数艇のヨットが槍付けで舫われているので、その内側に2艇ほどのスペースが有る。写真のように先端から横付けで停めることが出来る。この停泊場所から10mほどの公園に公衆トイレがある。毎年8月の中頃には、小木の木崎神社の広場から城山公園に続く細長い山道に、手製の幾百もの灯篭が吊るされ20mほど登ると芝生に覆われた広場につながる。ここでは太鼓集団による大イベント鼓童のライブ(アース・セレブレーション)が開催される。
その前後の小木町は世界から訪れた、島民より多くの観光客で埋まり、異国の言葉に溢れ賑わうのだ。1度ライブに参加するチャンスに恵まれ、徹夜開けの眠い眼を騙しながら、そのリズムと賑わいに酔った事だった。
また、佐渡で能?...4月から佐渡の各地で、毎週のように薪能の舞台が見ることが出来る。もし予定が合うならば、また1日延泊してでも見ておきたい。
小木に着いたら、まずは温泉!すこし遠いが小高い丘の上には" オギの湯 " がある。また、写真のカモメ荘では立寄り湯が、贅沢にも露天風呂で味わえる。そして火照った体には、冷たいビールをまず1杯!その時はすぐ近くにある地元ヨットマンのお立寄り「かっさい」...御主人もヨット乗りで、地元の旨い肴をリーズナブルに食することが出来る。
小木港から東10マイルほどに、羽茂港がある。多くのヨットマンが航海中に立寄りお世話になっているはずだ。ここには名物社長小浜さんが勢いで運営している、佐渡マリンスポーツがある。
その施設の前に浮き桟橋が数本、前もって連絡しておけばお出迎えとここに無料で舫うことができる。整備もハーバーマスターの村田さんが親身にお手伝いしてくれるはずだ。ここの公園には綺麗に清掃されたトイレもある。
この羽茂港のさらに10マイルほど先に赤泊港(位置 37-49.6N 138-20.1E付近)がある。ここはフェリーが寺泊から運航する港で旅館、民宿など周辺に多く、お盆などには帰省客で賑わう。羽茂も次のサンライズも商店は期待できない。食料などは小木か、ここ赤泊で調達して欲しい。
さらに赤泊港から東へ数マイルのところにサンライズ城が浜が有り、小さいがしっかりとした港になっている。海底が透き通って岩などがごろごろして見えるので、キールがぶつかりはしないかと不安になりそうであるが、30Feet艇でも充分の水深がある。(最奥部は注意!)
このサンライズの施設は艇を舫った真ん中の防波堤から10m、温泉、料理、そして冷たいビールが楽しめる。施設の前の浜ではテトラに囲まれた砂浜が広がり、小さな子供でも安心して泳ぐことが出来る。
佐渡に行ったら1度はこの蕎麦を食して欲しい。ヘギ蕎麦!干した飛び魚で出汁をとったもので、たいそう美味しい! この蕎麦屋は加茂の 度津神社(わたつじんじゃ、佐渡国一之宮、旧国幣小社)参道の傍にある。御祭神は、五十猛命(いそたけるのみこと)木の神(林業の神)として信仰され、度津(わたつ)という名から、綿津見神(わたつみのかみ)を航海安全の神として祀ったという説もあります。船乗りなら1度は食べておきたい わたつそば
最後になったが、佐渡の最北西端には鷲崎(わしざき)漁港がある。
(位置 38-19.2N,138-31.0E付近)
佐渡を1周するときには、ここに必ずお世話になったものだ。入港して断わりを入れてから、舫をとると海底に魚が、肴になりますよ~!と、ばかりに泳いでいたものだ。
二ツ亀をかわし、大きく外海を(ここまで来ると、うねりの周期が大きくなることが判る。そしてこの近辺は遠浅で、名の付いた洗岩がたくさんある)大きく廻りこんで弾埼をクリアすると、この鷲崎の港が見えてくる。じりじりと照りつける太陽の下、逃げ場を探しながらビールを飲んだものだった。
3 件のコメント:
JSCNインデックスマップにリンクさせて下さいな。
了解しました!
訪れる人が少ない最北西の港!鷲崎港はお薦めです!
民家しかなく、佐渡情緒が溢れた時間を満喫できます。
オーイ!湯ばばあ生きてんのかぁー
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