2011/06/20

雨あがる...


ん...?どこかで聞いたことのあるタイトル。...そうか!一度映画館で観て、その後レンタルビデオを借りて観て、何時ぞやの夜TVの映画番組で...と、幾度となく喜んで観ていた作品だった。
原作は山本周五郎の短編小説。雨あがる...寺尾聰 · 宮崎美子が夫婦で旅する武士で、 三船史郎(三船敏郎の弟) の出演だった。

ラスト・サムライもそうだったが、此処にきて何かと...武士道!このての映画に魅入られる。武芸の達人でありながら、人の好さが災いして仕官がかなわない武士。そんな背景には鎌倉とか京都とかの景色が..そして雨上がりの、ちょっとした風景が心に染入るのだ。

武士道!この中心にあるのが「義」、人を慈しむ心、至高の徳である「仁」、そしてそれが命より大切なことだと示されれば、己の生命でさえいつでもその場で捨て去られることの出来る。それが「名誉」...。
忍耐!不屈!そして勇気...そんな心の中を映し出す雨上がりの水盤!

梅雨の時期!家に居ても、街の雑踏で居場所を探すにしても心が落ち着かない。思い立って車を飛ばし、梅雨の北鎌倉に出かけたものだった。やはりこの時期、雨に打たれ!コロコロ揺れる滴を、そっと落とす紫陽花になんとも心を惹かれる。

人出の少ない時間帯で、且つ雨の時期は一人静か!ゆっくりと自分だけの
...しばし!静寂に包まれた空間に巳をゆだね、至福の時を贅沢に費やすのも良いのだろう。

梅雨の滴があたり一面清々しくしてくれる空間に収まり留まると、不思議に身も心も落ち着いてくる。すると空や壁や樹々の一点が眼に飛び込んできて、緩やかに静止する!暫らく...永遠とも思える時が流れゆく...。
深く、そしてゆっくりと息を吸い込み、己が生命の瞬間を...身体に取り込み肝に据え...おもむろに眼をカッ!と、見開き! 刹那 ...... 阿!吽!

日本の寺院!そして庭園は季節により、時間により、気分のお置処により...その貌が劇的に変化する。日常から離れて心のゆとりを取戻すため、改めたり、目覚めるために、この森閑とした空気に包まれることが私には必要だと思っている。

今週末も暫らくの間、心安らかにゆとりの時間を持とう!お酒も少し控えて、あの夏の旬感!が来るまで...!
(─_─)俯き、しばし呟こう...永肝遅し!(きっと..わっからねぇだろうなぁ ~)

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