某月某日の早朝ことだった。昊天に遊ぶトンビが、波間にゆれるマストの周りを抜けるような空と戯れ水面を賑やかしていた。熱く落としたコナ珈琲を口に含むと、心地よい風が肩先を抜けていく。
安良里の入り江では一日中、刻々と変化する景色に飽きが来ない。山々の新緑が目に痛いほど辺りをとりまき、青空が海に溶け込み、早朝から夜の帳が落ちるまで...心を揺らし酔わせてくれるのだ。
この光景は全て安良よっとから見える海に溶け込んだ一瞬なのだが、スマホで撮っているので画像的にはお粗末だがシャッターを押しながらなんとも感動させられている。
今回は作業も進みチョイト試験航海に出る!相変わらずの安良里の沖!うねりも少なく波も立たない。快調に機帆走!新品のOiLでエンジンもすこぶる調子が良い...3000rpm/6.8Knot まあまあか?チョイトセールが渋い!しばらく巻きっぱなしだったから、仕方ないのか。
デンデンデン...と楽しんでいると!Oさんから電話だ!安良里の漁協に着いたのだ。窓枠のシールドのお手伝いに行くのでUターン!駿河湾のWから見る安良里の全景だ。左右の濃い岬がWとNの暴風から守ってくれる。そして真ん中のこんもりした山のすぐ右下が安良里港だ。
とりあえず応急処置で宴会に突入!今回はたくさんあるぞ!まずはシャンパイン!そしてVan Gogh Gin!さらに土佐の小富士!超辛口...筍と高野豆腐、蕗の出汁煮、やっと手に入れたチョッポいか!酢橘を絞っていただこう!
夕げになればまた景色も変わる!お酒も進めば、お腹も空く!先ほどから筍ご飯が炊けたようだ。ハフハフ言いながら食べようか!
古の時代に風靡していたであろう阿蘭城城址に建つイルカ小屋から荻矢崎の険しい稜線に夕陽が架かる。いつまでもいつまでも...深くなった蒼空と一片の雲と、そして静寂とに戯れている!
昼間は清々しかった安良里港内にも夕暮れからは突如冷え込んだ風が、城壁のように取囲んだ尾根を伝い吹き降ろす。毎年この時期悩まされる北東の風だ。YBMに係留していたときマリーナから出るとこの追っ手の風だ。保田への航行にはほど良い風だが、帰りは真向い&うねり波!ましてや三浦三崎から帰るときは剣崎に巨大な三角波が立つ!
こんな風浪に立ち向かっているヨットはさぞかし辛いだろうな?その昔だが稲取温泉の風呂に浸かり、晴れだが吹きすさぶ海域を真向いで叩かれているセーリングクルーザーを思い出す!
皆さんが帰られたひとりの日曜日!ジブシートの保護バックを交換し梅雨対策のオーニングを加工した。これはドックハウスからバウハッチまで覆うのだ。そしてお約束!急にカツオが食べたくなった。下田産直のカツオ!おなじみアジフライ!そして室戸海洋深層水でつくった塩朧豆腐!
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