昼食を取り、最初の目的地であった安曇野の水郷を目指した。雪解け水、湧水、清流、アルプス山脈を源流とする梓川水系。水草をきらきらと太陽に晒しながらゆったりと流れ、さらにその鮮やかさを増した紅葉が水面に映えるのだ。
わさび田農園に立寄ると、万水川に面した其処には澄んだ空気と心身ともに癒してくれる河の流れがあった。アルプス山系から伏流水となって雪解け水が湧き出し満々と湛え、やがて清流となって幾つかの連続する水車を古の昔から回し続けていた。
その水の流れは緩く秋晴れの陽に耀き、椛の鮮やかな紅葉が水面に映えて、いつまでも途切れることなく続いていくのだった。
万水川に沿って自然歩道を進むと、道路の辻、三叉路などに道祖神が祭られていた。ここ安曇野には数々の道祖神が古の昔から村人の守り神として祭られてるのだ。
その昔、九州北部を本拠としていた安曇一族がかの地を追われこの安曇野に住み着いたと云う。7世紀信濃国には安曇郡が存在し、明神大社穂高神社には穂高見神や綿津見神など安曇族の祖神とされる海に関係する神々が祭られていたのだ。実は、これが安曇野に行った理由でもある!
林檎畑を抜けた緩やかなカーブに祭られた道祖神に私がカメラを向けると、強い西日の日差しとともに不思議な光を!発光していた。偶然に撮れたものなのだが、静かに佇む道祖神から私へのメッセージなのだろうか!
蝶ヶ岳、常念岳、燕岳と連続する南アルプスの山々が聳え立つ。信州に生まれて山には興味があまり無いのだが、この南アルプスそして白馬連峰から連なる北アルプスの景観は子供の頃からなじんだ景色なのだ。しかし民家の庭先に映える椛の色合いがなんとも美しいことか!
此処安曇野には数々の美術館が、それはそれは素晴しい絵画や展示物を有して観光客で賑わっていた。その中の一つ、今回の目的の一つに岩崎ちひろ美術館が林檎畑に囲まれ、アルプスの山々を借景に広がっていた。
昔から絵本(ファーストブック)に興味があったのだが、たまにチャンスがあると其処ここの美術館に立寄る。周囲の静けさや、アルプス山脈、自然!やはり此処はトップクラスだ。
絵本だけではなくコンナかわいい椅子も実用?で...展示?してあった!どこかの誰かが見たら、飛び上がって驚くかもしれない! それにしても素敵な椅子だった。
1 件のコメント:
ボクも、この9月に安曇野へ行って来ました。
「いわざきちひろ美術館」
http://white.ap.teacup.com/something/948.html
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