穏やかな波を受ける坐りの良い石積みの護岸では、初夏の風を受け耀く太陽を精一杯受けて、出来うる限りの時間を潰した。時折、こちらでは当たり前の袋につめた茹エビの殻を剥き、食べ歩きしたものだった。
そして暫く世話になった名門NJKヨットクラブ。写真の島全部がNJK-YC だ!( Nylandska Jaktklubben (NJK) on Helsingin)島唯一の建物の2階は、贅沢な雰囲気のレストラン!各テーブルのキャンドルは年代物の逸品!当然、我らが行く場所ではなかった!
ハーバーマスターはここに停泊している間は、自由に使ってくれ!日本の国旗まで対岸の国際ホテルから調達して、島のこのメインポールに掲げてくれた。
あぁ!ずぅ~っとこのままで居たい!この椅子から離れたくない!行き交うボート、ヨット、カモメ(о'д')b...乾いた空気!抜けるような青空......ね!満足そうでしょ~!
対岸の国際フェリー発着所にはVIKING/SILJA-LINEの大型フェリーが接岸し、乗客たちの夢を乗せて、ひっきりなしに出航していく。
離れがたしヘルシンキ!だが我々も、50マイル対岸のエストニアを目指し後ろ髪を引かれながら出航したものだった。できればこの大型のフェリーで行きたかった。ヘルシンキからはJetフェリーに乗り数時間でタリンへの旅も可能なのだ。
この後ろ髪がそうさせたのか、不思議なことに風も吹かず波も立たない海面を丸一日かけてエストニアの首都タリンにスムースに入港し、艇はオリンピック用に設えられたマリーナで舫うことができた。
ここではパスポート、入国審査も同時に出来るのだ。街まではバスで10分余りをローカルバスで、時間通りそして快適に移動し、清潔で明るく軽快なタリンの中心部に降り立った。
【Old Town 】城壁に囲まれ、条例で新築物は建造できない。旧建築を守り、当然ながら生活し実用として観光用としても利用しているのだ。
丸一日あてどもなく歩いても、パブで地ビール1杯で半日粘ろうとも、現代の空間に居るとは思えなかった。中世の世界にいきなり飛び込んだような錯覚さえ起き、時間がゆっくりと流れる...オザボの棲家もこの辺か...
アスファルトでもコンクリートでもなく石畳の道路が坂道を造り上げ、小路には幾世紀に渡り通行する荷車の重みにも耐えて磨り減ったレンガに導かれて旅人を誘うのだった。
城壁に夕闇が迫り、ランプが灯り、闇の帳が辺りを支配していく。首筋を逆立てた気配に振向けば...黒マントに包まれた僧侶が、鉄兜の騎士が...幾世紀か前のその時代にワープしたかのような感覚を覚えたものだった。
2 件のコメント:
このヨットクラブすげーなー
あの山みたいな船はなんじゃ?
すげーなーすげーなー
オザポも行きたいなー
ゲェェェェ~!オザボが来やがった!
妖艶!叶美加?誰じゃぃ!!ヾ(・`д´・)ノ
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