2010/07/07

目指すはストックホルム!

【Gota Canal】ヨータキャナルはバーネルン湖を経てその入り口が Sjotorp の町だ。運河に入る喜びは何とも云いがたい。岸辺には緑の樹木が風をさえぎり、色とりどりの草花が咲き誇る。芝生の緑が太陽の輝きを反射して、これまでの航海の疲れを癒してくれる。
暫しの休憩 (*´-д-)ゞ & グビ~ (*゚ω゚)ノ∀... ず~っとこのままで居たい......
ここから幾つかの湖を経てバルト海へ向かうのだ。キャナルの川幅は広いところで数十m。橋の下など狭いところでは数メートル。数々のゲートを上り、次のゲートへ。そして先へ!先へと新たな出会いと刺激的な風景を求めて向かっていく。
見た限りは人工的な護岸工事の痕もなく、自然に溢れ、眩き囁く樹々の葉や花々が咲き乱れている。ここではほとんど流れはなく、時折、風の影響を受けるぐらいで Max5Knot の規則を守れば自由に航行できる。
【サイクリング!】森を抜けると水路の両端は牧場が延々と連なる。陽のあたる岸辺の水のみ場に牛さんが日向ぼっこに来ていたり、サイクリング道路が併走していたり!自然と人々が共存して楽しんでいた。
そしてキャナルの最終地点の「Men」の手前の町で、旅人は楽しかったキャナルの長旅を振返る。此処には5Days とか、2weeks 長期キャナルクルーズ発着の町でもある。
深い森をかいくぐり、うねる陸を彷徨い、満天の星座と流れ星に見入ったクルーズもここで観光客は帰路に着く。離れがたいこころ音が町を散歩させて、休暇に切をつける。そんな人々が自然と集まる場所は船溜まりのデッキ...
さあ!此処を入ると後戻りは出来ない。これから楽しむ運河の旅に出かけるにしても、先の困難の思いと溜息顔でバルト海に船出するにしても...このゲートが最後なのだ。
  
ここから幾重にも連続するゲートを降りていく。実は上りの船があれば延々と昼食!ビール!昼寝・・・!そのぐらいのんびりと待ち、開いたゲートをこれまた何度も繰り返し降りていく。
バルト海に面した船溜まりに舫う。ここは当然運河の旅を楽しみに、そしてそのためにバルト海を乗り越えてきた船が延々と順番を待つ場所。
幾重にも連なるドック毎に芝生で日光浴する姿が見え、当然水着姿で短い貴重な夏を満喫する人々はそれこそオープンである。「Baltc Sea」そこまではまだ数日に渡り、入組んだ岩場と入り江が続く海域を航行する。Men は運河の最終地点そしてフィヨルドの最深部、そこはバルト海の入り口でもあった。
写真の建物は Men のゲート事務所。ここには Diesel 用の燃料を売っている。パンフレット、運河の徴収などを行う。ただし時間に注意、居ないときが多く、数時間待ってやっと合える。
船尾の Japan の国旗を見て、担当官が「日本の船は初めてである、よって特別に Men のフラグを進呈します。」ヨーロッパはもちろんアメリカ船籍のヨットも来たそうな!初めての日本のヨット!名誉なことだ。
【Baltc Sea】後ろ髪を引かれて Men を出航する。できればこの先には行きたくないのだ。なぜならばこれからが本格的な外洋になるからだ。外洋に出るとシリアライン・バイキングラインが就航している。バルト海周辺の大都市間を観光客がクルーズするには格好の交通手段なのだ。行く先々で観光し美味しい料理に舌鼓を、ワインとビールが付き物で...あぁ~!思い出す...
そんな楽しかったヨータ運河のクルーズから、海洋小説で読んだ「荒れるバルト海」が、待ち構えていると思うと不安が募る。事実!何度か痛い目にも遇った。丸く柔らかそうな洗岩が、直前の海底から迫ってきたり、冷たく腰の有る風に翻弄されたり!時にはクルージングスピンが柔らかな順風をまとい、艇を爽やかに推し進めてくれたのだった。
出航して即!岩場が連なる入組んだフィヨルドが待ち構えていた。まだ湾の中で平水の海を穏やかに、そして楽しみながらクルージングしていく。目指すはストックホルム!先は長い...

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