西イズラが棲む...田子の入り江

安良里から南に下ること30分／機走1500rpm！田子漁港が次のテーマだ。どちらかと云うと夏のスイミング、遊びの釣りにはお気に入りのポイントなのだ。安良里まで車で行くと、こちらの都合の時間に着けない場合が多く、食料調達などで10時過ぎにご乗船となってしまう。天気は良い！ちょいと海に浸かりたい！停泊してビールでも！と、様々な吾がままに対応する遊び場として一押しなのだ。チョイと沖だし30分！で、昼前にはご到着！

進入コースは田子岩を過ぎ135度で、左舷側に本来は弁天島だが、観たまま勝手に名付けた「 魚巌獣島 」を左舷に通過する。遥か遠く右舷側に尊之島から突き出した田子一文字防波堤の先端を見たら、そろそろとコースを落とし廻りこんでいく。

この一文字防波堤の中頃に生簀が見えてくるので右舷でかわし、尊之島と瀬浜の手前からデッドスローに…！そして、近づく！さらに近づく！ディプスに注意しながら、14ｍ...10ｍ...9.8.5ｍ！船足を停めにかかる。

島影で風の影響は皆無だ、そろり！と、前進…！やがて4ｍ...そして3ｍを標すブザーが…！そこには深みから、岩場を駆け上がった海底に砂地が広がる。停船！そしてガイドロープ付きのアンカーレッコ…！バウから取って返し、緩やかにそして僅かにア・スターン…！
　中村技研のバルカンローターウイングアンカー　6Kｇ＋8mm5ｍチェイン

写真出典：清水マリンパーク　サムシングさん

次の瞬間！貴方を、目の前も周囲もコバルトブルーの世界が出迎えてくれるはずだ。当然"ブシュ～ｯ!!" でしょうか。" グビ･グビｯ♪ "の、心地よさ...



つめたく冷やしたお蕎麦の昼食が済めば、自由時間…！

ところが、その先の瀬浜海水浴場では、こんなシーンが待ち受けている。オンシーズンに静かで綺麗な海に集まるのは、ヨットだけではなかった。やっと停められた駐車場が1000円、ゲレンデは人･人･人！日除けのタープを張る場所すらない。
サムシングさんの Blog で、田子の花火の様子が見られます。凄いです！爆発です！危険極まりない花火大会です…　ところで、田子の花火大会はいつなんだろうか！

文、写真出典：清水マリンパーク　サムシングさん

ここで泳げば... ﾜｧ──ヽ(〃v〃)ﾉ──ｲ!! ご機嫌じゃぁ~！　冷えたビール！ｸﾞﾋﾞｸﾞﾋﾞｸﾞ~ の、至福のひと時が始まった。ﾊﾔｸ((o(´∀｀)o))ﾜｽﾚﾃ...ﾁｮ



充分楽しんだら、田子湾内を回遊してほしい。北側は今山から緑の斜面が海に落し込こんでいるが、いくつもの小さな入り江を形成している。1度近くまで興味本位で接近したが、それぞれの水深は10ｍほどあり、よほど岸辺に近づかない限り充分に楽しめそうだ。



東岸に位置する大田子にバウを向けると、奇怪な岩場が海を突き抜けてそそり立っている。手前はそう深くないので、近づかないほうが無難だ。これが噂の西イズラ岩なのだ。

夕方近く海岸からカメラを構えると紅く、さらに深い紅の夕陽を背にした"西イズラ"が、猛り狂い火を噴くさまを見ることが出来るだろう。あなたの胸奥に眠る、幼心の茶目っ気にチョイと刺戟を加えられるならば…！

ライブカメラ　⇒　西イズラ怪獣

参考図：風次第だが、錨の処は停泊に適している。赤丸は今回のお奨めスポット！　くれぐれも、当日の潮汐にはご注意願いたい！私の艇はドラフト1.8ｍなので、水深4mをアンカリングポイントとしている。振れ回しなので、周辺も広く注意して欲しい。夏は尊之島と瀬浜の間から風が通ってくるので、スターンは平均して西イズラ（大田子）に向く。4mで打って、スターンは8mに落ち着く見当だ。

　

お奨め度：120％
水 質 度：AA