修善寺を過ぎ西伊豆バイパスのトンネルを出た途端!青い海とまばゆく輝く夏の雲が広がるのだ...!
惹きつけてやまない安良里の郷は、やはり静寂に包まれていた。灯台下の足元もおぼつかない防波堤に立つと外界から切り離された自分だけの世界だ。この場所には陸伝いでは道が無く、船でないと来れないのだ。
眩く白いデッキに立つと夏の快晴の空色が水面に映りこんで、カメラを持つ背後から朝陽が沸々と突き刺さる!
安良よっとの周りの水中深く注ぎ込まれた陽光に、キラキラと鱗を輝かせた小魚が群れ、乱舞していた!
海のもののふ共の饗宴の後始末を...楽しかったあのひと時を思い出しながら!今日は不思議と皆様、船にお来しになっていない!...(о'д')b 夏の日差しだけが輝き、蝉の声が沁み入る気色の入り江であった。
ドジャーと周りを大簾れで囲い、涼しい風が通り抜ける日陰にゆったりと...
9thのテンションコードを絡ませたスローブルースが軽妙なアドリブをふり撒き、黄昏れた琴緒を摩りしっとり絡まりながら流れる。
9thのテンションコードを絡ませたスローブルースが軽妙なアドリブをふり撒き、黄昏れた琴緒を摩りしっとり絡まりながら流れる。
目を瞑ると、ここに坐りお喋りした楽しい時が甦ってくる...そして!Orval にキンキンに冷えたビールを、想いでの泡とともに注ぎ入れた...。ご褒美の...
冷たい1ぱい♪(≡∀≡σ)σヌフフフ...
ひと口!また喉をゴクリと刺激しながら...懐かしさとともに、あの夏の日の思い出が流れ込んでくる!憂い、心の中に相反する欲求をも呑みこみ、もつれ合いそして過ぎ去ろうとしている...冷たい1ぱい♪(≡∀≡σ)σヌフフフ...
自然界は何事もなく、何時ものように争うことなく、綽然と同じ処に西日を標していく!滴を纏った Orval グラスの中の宝物をその矢で沃るように射しこみ、そして消え去り...懐かしさの影を落とす。
なんと永い時間が過ぎたのであろうか...。誰一人として会わず、海の上は静寂に溢れている。蝉の鳴声も、先ほどからピタリと停まっていた!
深く青い空がやがて星の流れる夜空にとって代わる!安良里の海に沈めて欲しいとパワーストーンのブレスレットを漆黒の海に投げ入れる...ポチャ~ン!すると...幻想的な光景が目の前で広がったのだった。
飛沫が撥ね、花火玉がバーン!と夜空に弾けるが如く...波紋に従い夜光虫の蛍光色が環になって広がっていった。満潮の岸辺には次から次へと打ち寄せる波頭が青白く発光し輝き、長い触手を絡め躍動しながら繰り返しうねり漆黒の淵へと追いやられ、やがて輝きを失っていく!